宮城県・スポーツランドSUGO、決勝当日。
前日から未明まで降り続いた雨で路面はウェット。しかしながら雨の確率が高かった午後、天候が急速に回復し決勝1時間前には強い日差しが降りそそいだ。
決勝レース直前の16時時点、セパンの上空は薄く雲が掛かり、気温33度、路面温度は42度、とマレーシアにしては過ごしやすいコンディションで、67,000人の大観衆が見守る中54周の決勝レースが始まった。
気温26度、路面温度40度。めまぐるしく変わるコンディションの中、AUTOBACS SUPER GT第4戦『SUGO GT 300km RACE』の決勝レースがスタートした。
ポールポジションのNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTが抜群のスタートを切ると、No.55 ARTA CR-Z GTとNo.16 MUGEN CR-Z GTの、2台のCR-Zをジワジワと引き離す。だが、1分23~24秒ペースでコンスタントに走行するNo.16 CR-Zに対し、No.61 BRZは徐々にペースが落ちていき、28周目のストレートでNo.16にトップを明け渡した。更に上位陣に動きが出たのは、最初のピットイン。No.16がやや時間がかかってしまったのに対し、No.55は素早いピット作業でコースに戻り、No.16を抜いてTOPに。
スタート前は快晴だった天候も、徐々に雲が厚くなり50周を過ぎる頃には雨が降り出す。一時はトップNo.55に2.5秒まで迫ったNo.61も、レインタイヤの装着によりポジションダウン。優勝争いは、逃げるNo.55 ARTA、追うNo.16 MUGENの2台に絞られた。レース終盤は、雨が強く降ったりまた弱くなるなどコンディションが非常に不安定だったが、No.55 ARTAは安定した走りを見せ、前戦セパンに続き、連勝を果たした。2位はNo.16 MUGEN CR-Z GT。
そして3位には、我らがNo.0 ENDLESS TAISAN PORSCHEが入った。
予選15位からの大追撃!毎周着実に順位を上げ、さらにピットワークの速さと、滑る路面になってからの横溝選手の速さが活かされた後半戦での、見事なレース展開となった。