9月30日午後、2012 AUTOBACS SUPER GT第7戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」の決勝レースがオートポリス(大分県)で行なわれた。天候は雨、コースはウェット、気温16度、路面温度17度という厳しいコンディションの中、レースが始まった。
セーフティーカーが3周先導した後、スタートで飛び出したのはポールスタートのNo.3 S Road NDDP GT-R(千代勝正)。No.66 triple a Vantage GT3(星野一樹)が徐々に差を縮め、トップ2台が序盤から後続を10秒以上引き離した。トップ2台の後方は3位にNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3(織戸学)、4位にNo.77 JLOC ランボルギーニ GT3(山内英輝)、5位にNo.911 エンドレス TAISAN 911(横溝直輝)。
11周目のNo.52 GREEN TEC & LEON SLSのクラッシュでセーフティーカーが導入され、後続との差は一旦なくなるがレース再開後も2台は後続を引き離しマッチレースの様相となった。No.911エンドレス TAISAN 911はタイヤ無交換作戦でピット作業時間を短縮。同じポルシェのNo.33 HANKOOK PORSCHEより17秒、No.66 triple a Vantage GT3より36秒短い時間でピットインを完了した。
残り10周となりこのままNo.3 S Road NDDP GT-Rが逃げ切るかと思われたが、残り8周となる55周目に3号車 S Road NDDP GT-Rにトラブルが発生、3コーナーでトップの座を明け渡すと直後に左リアタイヤ外れヘアピンのエスケープにマシンを止めリタイヤとなった。
トップを奪い返したNo.66 triple a Vantage GT3はそのまま逃げ切り今季2勝目。2位は我らがエンドレス TAISAN 911(峰尾恭輔)、トラブルが発生したNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太)をファイナルラップで抜いた33号車 HANKOOK PORSCHE(藤井誠暢)が3位に入った。
この結果、シリーズポイントはNo.33 HANKOOK PORSCHEが71ポイントでトップの座を守り、このレースで優勝したNo.66 triple a Vantage GT3が4ポイント差で2位、No.911 エンドレス TAISAN 911が9ポイント差で3位となり、チャンピオン争いは今回表彰台に上がった3台で最終戦を争うこととなった。
「今回はポルシェが苦手とされるオートポリスサーキットでしたが、雨の中浅溝タイヤとポルシェでは前代未聞のタイヤ無交換作戦が功を奏して、2位表彰台を獲得する事が出来ました。この結果により、シリーズチャンピオンの権利を残したまま、ポルシェ得意の最終戦ツインリンクもてぎを迎えます。決して楽な戦いは考えられませんが、今年一番のレースで優勝、そしてシリーズチャンピオンを狙います。早いもので、シリーズは残り一戦。全力で頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。」