7月29日午後、2012 AUTOBACS SUPER GT第4戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝レースが、スポーツランドSUGO(宮城県)で行なわれた。天候は晴れ、気温31度、路面温度は42度、路面状況はドライ。
スタートから荒れたGT500クラスと違い、GT300クラスはポールポジションのNo.33 HANKOOK PORSCHE(影山正美)がトップをキープし、予選2、3位のNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3(青木孝行)、No.31 apr HASEPRO PRIUS GT(新田守男)がそれに続いて、序盤は3台が1秒ほどの差でトップ争いを繰り広げる。
No.911の我らがエンドレスTAISAN 911は、67キロハンデとフルタンクという、とても重い状態からのスタート。「燃費とタイヤをセーブしながら(横溝選手談)」トップグループでレースを進めていく。
この中でスティント中盤で、No.88 ランボルギーニとバトルを繰り広げたPRIUS GTは、20周を過ぎるとペースが悪くなり、ポジションを下げていたところを、バックストレートエンドでパスして3位まで浮上!ところが、「33号車もタイヤが厳しそうで一気にトップまでイケるかなと思った(横溝選手談)」その矢先に、周回遅れで出てきた14号車と3コーナーで接触しそうになり、たまらずコースアウト。ここでNo.3 S Road NDDP GT-R(千代勝正)に先行されてしまう。
「今回は色々と戦略のオプションも用意していた(横溝選手)」エンドレスTAISANだったが、レース中に通常の戦略に切り替え、38周回目にピットイン。ところが、ピットアウト時にエンジンがかからず、大幅にタイムロスをすることに。コースに復帰した時は13位まで落ちてしまう。
各チーム一通りのピットインが終わったところでトップに立ったのは、早めのピットを行ったNo.31 apr HASEPRO PRIUS GT(嵯峨宏紀)。apr HASEPRO PRIUS GTを抜いてトップに立ったのが、S Road NDDP GT-R(関口雄飛)。
関口は本来ならバランスが悪くなるタイヤ2本交換のマシンで、1分25秒台と周囲より0.~2秒速いペースで先行するGREEN TEC & LEON SLS(黒澤治樹)とapr HASEPRO PRIUS GTを相次いで抜き、トップに立つ。これでS Road NDDP GT-Rは、2位となったGREEN TEC & LEON SLSに31秒もの大差を付け、予選6位スタートから見事初優勝を飾った。
その後方では、No.43 ARTA Garaiya(高松浦孝亮)とNo.0 GSR初音ミク Z4(片岡龍也)、エンドレスTAISAN 911(峰尾恭輔)、No.11 GAINER DIXCEL R8 LMS(平中克幸)が、終盤に激しく5位を争う。このバトルを勝ち抜いたのは、我らがエンドレスTAISAN 911!結果5位でゴールし、ドライバーズランキングのトップを堅持した。
「今年のGT300は本当に厳しいレースになっていますが、僕らは一戦ごとに確実にチーム力、チームワークが上がっているので、厳しいであろう鈴鹿1000Kmもチームワークでさらに上位入賞を目指します。」