全日本F3やフォーミュラ・ニッポンなどで実績を上げ、2005年にSUPER GTデビュー。 その後、500クラス・300クラスで活躍しており、2012年には【エンドレス TAISAN 911】で見事 シリーズチャンピオンに輝き、名実ともにトップドライバーへ。今季2016年はランボルギーニのエースナンバー#63にてチャンピオン奪還を目指して活躍中です。
2016年、マリオットマーキーズがスポンサードする今季シーズンのレースレポートを横溝選手のコメントとともにお伝えします。今季も要チェック!
Round1 岡山国際サーキット |
Round2 FUJIスピードウェイ |
Round4 SUGO |
Round5 FUJIスピードウェイ |
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2016年4月10日(日) |
2016年5月4日(日) |
2016年7月24日(日) |
2016年8月7日(日) |
Round6 鈴鹿サーキット |
Round7 チャン・インターナショナル・サーキット(タイ) |
Round3(代替開催) ツインリンクもてぎ |
Round FINAL ツインリンクもてぎ |
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2016年8月28日(日) |
2016年10月9日(日) |
2016年11月12日(土) |
2016年11月13日(日) |
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今季、マリオットマーキーズがスポンサードするレーシングドライバー横溝直輝選手はランボルギーニチームのエースナンバー63を背負う「ウラカンGT3」を駆りスーパーGT300クラスに参戦します!
スーパーGT開幕戦は10日、前日同様の薄曇りの中、ドライコンディションの岡山国際サーキットで82周の決勝レースが行われました。 予選から続くトラブルに悩まされ、セッティングが思うように行かないナンバー63HURACAN GT3は痛恨のピットスタート。チームメイトのエイドリアン・ザウグ選手と共に巻き返しを掛け、全力でアタックを続けるレースとなりました。
フォーメーションラップの後、スタートした決勝レースはポールポジションのVivaC 86 MCがリードを奪うと、LEON AMG-GT、Studie BMW M6とスタートグリッド順のまま周回が重ねられ、レース序盤はこう着状態に。周回数が進みGT300の背後にGT500クラスの車両が迫ってくると、レースは動き始め、ARTA BMW M6とグッドスマイル 初音ミク AMGが7位争いを展開。16周目に初音ミク AMGがARTA M6をオーバーテイクに成功すると、ARTA M6はその後、ペースアップに苦しみ少しずつ順位を落としていくことに。
その間、横溝選手はマシーンの不調に加え、ランボルギーニには厳し過ぎるBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)に悩まされていました。70キロのウェイトと38mmのリストリクターが予想を超えてマシーンの負担となり、制限された状況では思うような走りが出来ない状態でした。
4番手以下で順位が入れ替わるなか、トップ3は快走を続けます。特にVivaC 86 MCとLEON AMG-GTの2台は首位争いを続け、1秒以内の差を保ったまま、じわじわと3番手のStudie M6を引き離していきます。GT300の全車がピット作業を済ませたころのトップはLEON AMG、その後ろに続いたのは、43周目にペースが上がらないVivaC 86をとらえた初音ミク AMGが2位を走行。
トップを走るLEON AMG-GTは一時、2番手との差を16秒まで広げるなど、快走を続けそのままトップチェッカーを飾り初優勝。2番手には初音ミク AMGが。3位以下にはStudie BMW、GAINER TANAX AMG、JMS LMcorsa フェラーリと、新型FIA-GT3マシンがトップ5を独占したレースとなりました。第1ラウンド岡山、63ランボルギーニ HURACAN GT3の結果は21位でレースを終えました。
メルセデスベンツAMG GTがワンツーフィニッシュとポテンシャルの高さを発揮した初戦でした。新型車両の一台であるランボルギーニウラカンGT3も今後どのようなパフォーマンスを見せるのか大注目です。
レース後に横溝選手はチームミーティングに参加。メカニック達の熱い思いを感じ、次回、富士スピードウェイの第2戦に向け闘志を燃やしています。
横溝選手のコメントには「もうやるしかない」と熱い思いが込められています。
※写真の無断転載禁止
日時 | 2016年4月10日(予選) | 2016年4月10日(決勝) |
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順位 | 25位 | 21位 |
Time | 1'28.545 | |
Best Lap | 1'29.749 |
熊本地震の影響により予定されていたオートポリスでのレースが中止となり、スーパーGT第2戦は富士スピードウェイにて開催されました。
マーキーズが応援する、ランボルギーニ ウラカンGT3を駆る横溝選手が前戦の屈辱を晴らすべく、今回はマーキーズの若きスタッフ達とともに横溝選手の応援へ、富士スピードウェイに行って参りました!
レース前の貴重な時間をわざわざ割き、マーキーズの若手スタッフ達との対面をしてくれた横溝選手。感動と共に思い思いの激励を伝える事が出来ました。ドライビングテクニックもさることながら、人柄も一流なドライバーです。
五月晴れで迎えた決勝レースは定刻通り、午後2時にセーフティカーに先導されたローリングラップがスタート。#63ランボルギーニウラカンGT3の横溝選手はセッティングに苦しみ、予選28番手からのスタートとなりました。
ポールポジションのNo.55ARTABMWM6GT3に続いて、No.25VivaC86MC、No.31TOYOTAPRIUSaprGT、No.7StudieBMWM6が一団となって1コーナーへとなだれ込みます。スタート直後から3台の接戦バトルにスタンドからは大声援が沸き起こりました。
ファーストラップは55号車、31号車、7号車の順でメインスタンド前を通過。タイヤカスがピックアップ(タイヤカスの付着)でペースが落ちた25号車は大きくポジションを落としてしまいます。29周を終えたところでトップを走るNo.55ARTABMWM6GT3が最初のピットイン。パワーのあるM6GT3ですが燃費がウィークポイントで、給油に時間が掛かってしまいます。続いてピットインを行ったNo.31TOYOTAPRIUSaprGTですが、ピットアウト直後の1コーナーでまさかのオーバーラン。マシンにトラブルがあった模様で、再度のピットインすることになり上位から脱落します。これでNo.3B-MAXNDDPGT-Rはトップに立ちます。
その後も各車は続々とピットインを行い、順位が目まぐるしく変動をする時間帯に突入。ここからは、ピットの速さでトップに立ったNo.3B-MAXNDDPGT-Rと速さで追い上げるNo.55ARTABMWM6GT3による戦いに。レース折り返しとなる55周を終了時点での順位は、トップがNo.3B-MAXNDDPGT-RでNo.55ARTABMWM6GT3が1.4秒差でこれを追いかけますが、3位以下は周回遅れとなる状態。しかし、その状態をリセットにするハプニングが起こります。タイヤバーストによりボディ後部を大破させたGT500クラスのマシンがコースアウト。壊れたパーツをコースへまき散らされてしまい、セーフティカー(SC)が導入されました。
結果的にNo.3B-MAXNDDPGT-RとNo.55ARTABMWM6GT3だけでなく、No.88マネパランボルギーニGT3、No.51JMSLMcorsa488GT3、No.18UPGARAGEBANDOH86、そして序盤に予定外のピットインで後退していたものの、追い上げてきていたNo.25VivaC86MC辺りまでが同一ラップとなってしまいます。SCがピットロードに向かった後には各車が一斉にピットイン。この時点でステイ(走行を続けること)を選んだNo.3B-MAXNDDPGT-Rはハイペースで逃げ、早めのピットインをしたためタイミングの違うNo.25VivaC86MCが2番手に進出します。73周を終えたところでNo.3B-MAXNDDPGT-Rが最後のピットイン。No.25VivaC86MCに約1分差の2位でピットアウトする。No.25VivaC86MCは、最後のピットインでタイヤ無交換を選択し、このタイム短縮が功を奏して、2番手に再浮上しましたが、89周目の1コーナーでインをつかれてコカコーラ・コーナーまでサイド・バイ・サイドのバトルの末、No.55ARTABMWM6に2番手を奪い取られます。
レースはNo.3B-MAXNDDPGT-Rがそのままチェッカーを受け優勝。2位には速さを見せながらも勝ちきれなかったNo.55ARTABMWM6が入りました。終始好走を見せ、3位となったNo.25VivaC86MCには、トップ2に優るとも劣らない大きな拍手と歓声が大観衆から贈られていました。
セッティングの問題なのか、終始ペースを上げる事が出来ない#63ランボルギーニ ウラカン GT3。見ていてコーナーではフロントがバタつくような印象が残り、苦しそうな走りが伺えます。1ラウンドより順位をあげ最終的には19位でフィニッシュし、スーパーGT第2戦を終了しました。
一戦一戦、マシーンは煮詰まる方向には向かっているので次戦は更に期待が上がります。
まだまだシーズンははじまったばかり。今後のマシンと横溝選手に大注目です!
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日時 | 2016年5月3日(予選) | 2016年5月4日(決勝) |
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順位 | 28位 | 19位 |
Time | 1'38.646 | |
Best Lap | 1'40.852 |
7月24日午後、2016 スーパー GT第4戦はスポーツランドSUGOで行なわれました。
第3戦は地震のため中止となりましたが、第4戦は待ちかねたファンで賑わっています。
ファンのサインにも応じる横溝選手。先日、マリオットマーキーズのスペシャルムービーにもご出演いただきました。
決勝レースは前夜に降った雨の影響が解消され、全車がドライ用のスリックタイヤを選択していました。マーキーズが応援するNo68ランボルギーニウラカンGT3横溝選手は22番グリッドでスタートを待ちます。
フォーメーションラップを終え、午後2時6分にレースがスタート。ポールポジションのNo.25 VivaC 86 MCは、その位置をキープして1コーナーを通過。鋭いスタートを見せたNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTが予選3位から2番手に浮上、そのあとにはNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTと続き、レース序盤はこの3台がレースを引っ張る展開となります。
先頭を行く25号車は、2番手の61号車を徐々に引き離して行きます。一方、3番手の31号車は離していた4番手の11号車に詰められ、24周目にポジションを明け渡す事に。この後25周目にはレースが大きく動きます。最終コーナーでNo.5 マッハ車検 MC86がクラッシュし、セーフティカーがコースイン。レギュレーションによりセーフティーカーが入ったタ イミングでのピットインは出来ず、しかもルーティンピットにもまだタイミングとして早いために、トップを走行していた25号車は8秒近く稼いだマージンを失う事に。ここからはチームの作戦がレースの分かれ目になって来ます。
早めのピットインか、燃料を消費し軽くなったマシンでペースを上げるか、各チームが動き出します。ピット入り口がオープンした29周目に4位下がったNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT、7位のNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMGが先陣を切りピットへと入って行きました。次の周には2位を走っていたNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTがピットインを選択。
トップのNo.25 VivaC 86 MCも31周にピットイン。これでトップに躍り出たNo.11 GAINER TANAX AMG GT3が38周目までレースを引っ張る展開となります。上位陣がピットインを終えると実質のトップに立ったのは、No.88 マネパ ランボルギーニ GT3。46周まで走行を続けた後にピットインし、ドライバーチェンジはするもののタイヤは無交換を選択。ピット時間を稼ぐ作戦により88号車は、後続に7秒近いマージンを得る事に成功。しかし、この後タイヤの消耗もあって徐々にその差を詰められて行く展開となります。
横溝選手のドライブするNo68 ランボルギーニウラカンGT3はBOP(バランス・オブ・パフォーマンス)規定によりさらに20kgのウェイトハンディを課せられている影響もあり、ハイパワーのランボルギーニでも本来のパフォーマンスをなかなか発揮できない状況が続きます。
トップ争いは88号車、25号車、31号車に絞られ60周目には3台が一団となり、激しいデッドヒートの展開に。そこで88号車を攻める25号車の 間隙を突いて、62周目のハイポイントで31号車が2番手を奪い、その勢いで31号車は次の周に88号車もパスし、ついにトップに。88号車は65周目には25号車にも抜かれ、その後はタイヤが限界となり、徐々にポジションを落として行きます。
2番手に上がった25号車は、トップの31号車に3秒以上先行を許し、後続にも追われる展開へ。そんな状況の中、71周目に8番手までポジションを落としていたNo.18 UPGARAGE BANDOH 86が最終コーナーでクラッシュ。その影響によりタイヤバリアが損傷したため、赤旗が提示され、レースは残り6周で中断終了となります。競技規定によって中断の1周前の順位が最終結果となり No.31 TOYOTA PRIUS apr GTが優勝でレースは幕を閉じました。
No68 ランボルギーニウラカンGT3は順位を7つ上げ、15位でレースを終える結果となりました。横溝選手も今までとは違う手応えを感じたレースだったとスーパーGT第4戦を振り返っています。次戦、FUJIラウンドは更に期待が高まります。
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日時 | 2016年5月3日(予選) | 2016年7月24日(決勝) |
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順位 | 22位 | 15位 |
Time | 1'19.720 | |
Best Lap | 1'21.669 |
「SUPER GT第5戦 FUJI GT 300km レース」の決勝レースが富士スピードウェイで開催されました。
前戦から2週間というタイトなスケジュールの中、スーパーGTがFUJIに戻ってきました。シリーズ全8戦中の4戦目となる 折り返しのレース、前走で悔しさを語ったウラカンGT3を駆る横溝選手の活躍が期待されます。
厳しい暑さとなった富士スピードウェイ。 定刻通りフォーメーションラップが始まり、横溝選手は10番手からのスタートとなります。
予選からマシーンの好調さが伺え、セッティングが煮詰まってきているように感じます。充分に優勝を狙えるポジションです。
まず好スタートを見せたのは、ポールポジションのNo.55 ARTA BMW M6 GT3。2番手のNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMSも、 それにしっかり食いついていきます。 レース序盤、55号車と21号車が後続を徐々に引き離し、3番手のNo.51 JMS LMcorsa 488 GT3、 そしてNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTが僅差で3位争いを展開、 その後方では5位のNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMGを先頭に、No.31 TOYOTA PRIUS apr GT、 No.88 マネパ ランボルギーニ GT3、No.65 LEON CVSTOS AMG-GT、No.11 GAINER TANAX AMG GT3、 No.25 VivaC 86 MC、No.63 DIRECTION 108 HURACAN(横溝直輝選手)が1列となりトップグループを追いかけます。
トップ争いは55号車に21号車が第1コーナーで何度か並び掛けるも抜くまでには至らない展開へ。 そこに61号車が急接近しトップ争いが三つどもえとなるかと思われましたが16周を終了したところでアクシデントが発生。 第1コーナーでNo.9 GULF NAC PORSCHE 911と接触し、コカ・コーラコーナー手前で停車してしまったNo.22 アールキューズ SLS AMG GT3から フロントフードが外れ、コース上に落下。これを回収する為、全戦同様にセーフティカーがコースインする事となり、 上位陣が築いたマージンは帳消しになってしまいました。
そして23周を消化した時点でレースが再開。 ここからトップを争う3台のデッドヒートが展開されます。 26周を走り終えたところで上位陣では先陣を切りNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTがピットイン。しかし、再始動しようとしたマシーンが動かず31号車は上位争いから脱落してしまう事に。30周を終えトップを快走してきたNo.55 ARTA BMW M6 GT3がピットイン。このピットワークが速く、実質のトップをしっかり守ります。
一方でNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3は38周までトップを走り、この作戦でレース後半は4番手をキープします。 上位陣がルーティンピットインを終えた40周時点で、トップはNo.55 ARTA BMW M6 GT3、2番手のNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMSとの差は約5秒、 約3秒離れてNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTが続きます。 これで55号車BMW M6の勝利は近づいたかと思われましたが、45周過ぎから55号車のペースがダウンして行きます。
ペースの上がらない先頭とは逆に21号車がスパートを掛け、残り10周となるとその差は約3秒、残り5周では2秒を切ると猛アタックを見せます。そしてとうとうラスト3周で21号車GTRはトップの55号車を捉えます。 しかしファイナルラップに勝負を掛ける作戦の為に、ここでは一端1秒強の間隔を取り備えます。 その間も懸命な走りを見せる横溝選手ですが、なかなか思うように順位をアップ出来ずに我慢のレースが続きます。
ポイント獲得に向けて、チームメイトのエイドリアンとプッシュする中、スティント終盤にトラブルが発生してしまい、緊急ピットインを強いられます。 レース最終のパナソニックコーナーを抜け、21号車は55号車のスリップストリームにピタリと入り込み最後のストレート勝負に出ます。しかし、BMW M6 GT3も最後の鞭を入れて逃げを打ち、ゴールラインを0.106秒先に駆け抜けました。No.55 ARTA BMW M6 GT3は、前回のFUJIでのリベンジを果たし、結果ポール・トゥ・ウイン。 2位はNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS。3位はNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTと続きました。 緊急ピット後に20位までドロップダウンしてしまったNo63ランボルギーニ ウラカンGT3は、その後2台を抜いて、18位でチェッカーとなりました。
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日時 | 2016年8月6日(予選) | 2016年8月7日(決勝) |
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順位 | 10位 | 18位 |
Time | 1'38.820 | |
Best Lap | 1'40.694 |
8月28日午後、2016 SUPER GT第6戦として伝統の鈴鹿1000Km 「45th International Suzuka1000km」の決勝レースが時折強い雨が降るなど、 難しいコンディションのなかで行なわれました。
7月から短いスパンでのレース開催にチーム力が試されます。 今回は通常のレースと違い1000kmという長距離のため、決勝日朝のフリー走行はなく、 スタート前のウォームアップ走行が8分間から20分間に拡大されています。そこでトップタイムを記録したのは、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT。 またNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTも3番手タイムとマシーンセッティングが上手くいっている様子をうかがわせています。
一方、ポールポジションのNo.18 UPGARAGE BANDOH 86はセッティング確認に終始して15番手、 No.2 シンティアム・アップル・ロータスは18番手と静かに本番を待っている様子。また、土曜の練習走行からエンジントラブルを抱えていたNo.7 Studie BMW M6は、 決勝直前までトラブルが解決せず、残念ながらレースを断念しリタイアとなってしまいました。
マーキーズが応援する横溝直輝選手のNo63ランボルギーニウラカンGT3のグリッドは10番手。上位はおろか優勝も狙える位置を奪取していますので、 期待は最高潮です。横溝選手はこのレースからヘルメットを新調しておりヘルメット横には大きくマーキーズのロゴが入っています。
今回スターティンググリッドに立つのはエイドリアン選手。路面はスタートまでにハーフウェットまで乾き、その後ドライ方向になると思われ、ほとんどのマシンがドライタイヤを選択する中、 予選2番手のNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTと、後方からスタートするNo.111 エヴァRT初号機 Rn-s AMG GTの2台はレインタイヤを選択。その読みが正解か否かが注目されるところとなっていました。
パレードに続いて1周のフォーメーションラップを終え、午後0時29分に正規のスタートが切られました。ポールシッターのNo.18 UPGARAGE BANDOH 86がまずは順当にトップに。その後方ではNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTが、第1コーナーでNo.2 シンティアム・アップル・ロータスを、 スプーンではNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTをかわして2位にジャンプアップ。レインタイヤのNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTは、やはりタイヤが厳しく、ドライタイヤに交換する為に3周を終えたところでピットイン。大きく遅れることに。
トップのNo.18 UPGARAGE BANDOH 86は安定した走りを続け、2位のNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTも1秒前後の差までは迫るものの、そこからなかなか状況を変えられず2台の淡々とした状態がしばらく続きます。その後方ではNo.0 GAINER TANAX GT-Rが先頭となり第二集団が続きます。
No.33 Excellence Porsche、 No.2 シンティアム・アップル・ロータス、No.25 VivaC 86 MCが集団を形成。 しばらくするとNo.0 GAINER TANAX GT-Rが抜け出して単独3位を走行。そして24周目には2位のNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTを捉えるが、S字で押し出すアクシデントを起こしてしまう。
No.61 SUBARU BRZ R&D SPORTはスピンしてコースアウトし、すぐに復帰するも、痛いタイムロスとなってしまいます。 接触を起こしたNo.0 GAINER TANAX GT-Rはドライビングスルーペナルティを課せられて後退となります。その後5番手を走行していたマシーンが83周目のS字で単独スピンをおこしクラッシュ。この処理のためにセーフティカー(SC)が導入となり、上位陣のマージンは帳消しになってしまいます。
不運となったのはトップのNo.18 UPGARAGE BANDOH 86や2番手でSCラン明けにピットインしなくてはいけなかったNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG。逆に遅れていたNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTとNo.0 GAINER TANAX GT-Rはトップへ上がるチャンスを得ることに。
そんな中、110週を超えたところでNo63 ランボルギーニウラカンGT3に突如のトラブルが襲いかかりました。サスペンションに不具合が発生してしまい、走行が厳しい状況となりました。ピットではクル―が必至の復元を試みますが 復帰の目処が立たず、残念ながらリタイヤを選択をせざるを得ませんでした。
レースは終盤を迎えピットのタイミングの違うNo.18 UPGARAGE BANDOH 86とNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTが、その度にトップを入れ替える激しい展開となって行きます。しかしNo.18 UPGARAGE BANDOH 86が最後のピットインを行い、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORTが事実上のトップに立ちます。その後方では2番手を争うNo.0 GAINER TANAX GT-RとNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTがテール・トゥ・ノーズのバトルを繰り広げています。
ラスト2周となった第2コーナーでNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTがNo.0 GAINER TANAX GT-Rをパス。これが最後のハイライトとなり、 順位はこのままでチェッカーとなりました。 4位はNo.18 UPGARAGE BANDOH 86、以下No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG、No.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS、No.33 Excellence Porsche、 No.65 LEON CVSTOS AMG-GTが1周遅れで続く結果となりました。
今回のレースは予選でも好調であっただけに非常に悔しい1戦となってしまったNo63ランボルギーニウラカンGT3は総合25位でレースを終えています。
レギュレーションの負担があるとはいえ、着実にマシンもチームも前進しているNo63ランボルギーニウラカンGT3。シーズンも終盤に入り目が離せません。
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日時 | 2016年8月27日(予選) | 2016年8月28日(決勝) |
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順位 | 10位 | 25位 |
Time | 1'59.728 | |
Best Lap | 2'02.630 |
10月9日午後、2016 スーパー GT 第7戦「BURIRAM SUPER GT RACE」の決勝レースがチャン・インターナショナル・サーキット(タイ)で行なわれました。
今年で3回目を迎えるタイでのSUPER GTは好天に恵まれた中で、熱戦が繰り広げられました。
日本同様にタイでも大賑わいを見せたピットウォークの時間が終了すると決勝レースが始まります。
定刻の午後3時にフォーメーションラップが開始され、1周の後、レースの火ぶたが切られました。
横溝直輝選手率いる#63 ランボルギーニ ウラカンGT3は13番手からのスタートとなりました。
チームとしては#63号車のみの参戦という事で総力を注ぐ一戦です。
日本のサーキットよりもコースがランボルギーニ向けと思われる今回のレースだけに横溝選手も気合いが入ります。
レースは予選2位のNo.3 B-MAX NDDP GT-Rが好スタートを見せて、ポールのNo.25 VivaC 86 MCをターン3の入口までに追い詰め、その立ち上がりで横に並ぶとそのまま抜き去り、トップ奪取に成功。
その後方ではNo.0 GAINER TANAX GT-R、No.18 UPGARAGE BANDOH 86と続き、予選7番手から2つポジションを上げてきたNo.11 GAINER TANAX AMG GTが5番手となりオープニングラップは終了。
しばらくはトップのNo.3 B-MAX NDDP GT-Rに喰らいついていたNo.25 VivaC 86 MCでしたが、じわじわと引き離され、逆に後方からNo.0 GAINER TANAX GT-Rの猛チャージを受ける事となります。
6周目までこの攻防は続き、No.0 GAINER TANAX GT-Rがとうとう逆転を果たします。
そしてここからは2台のGT-Rによるトップ争いが繰り広げられることになって行きます。18周目を終えたところで、動き出すチームが出てきます。No.88 マネパ ランボルギーニ GT3とNo.7 Studie BMW M6が早めのピットイン作戦を敢行しレースに動きが見え始めます。
トップグループの中ではNo.3 B-MAX NDDP GT-Rが22周を終えたところで、ピットに向いドライバーチェンジを行います。
この時、ABSの不調から予定外にエンジンを止めてしまうアクシデントがあり、痛恨のタイムロス。
ピットアウトした時点で実質的な3位にポジションを落としてしまう事になりました。
一方、No.25 VivaC 86 MCは26周を終えてピットイン。ドライバーチェンジとガソリン補給のみでタイヤは無交換のままコースに戻ります。この作戦が奏功し、No.3 B-MAX NDDP GT-R、No.18 UPGARAGE BANDOH 86の前、事実上のトップを奪ってみせます。
同じ26周目にはNo.0 GAINER TANAX GT-Rもルーティンのピットインを行ってはいましたが、少し前にGT500クラスのマシンとの接触が有り、ピットでフロント部分に受けたダメージを回復させるのが大きなタイムロスとなってしまいました。
上位各車がピットインする中、暫定でトップに立ったのはNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG。こちらはタイミングを引っ張って行く作戦で、38周を終えたところでピットインを行います。
#63ランボルギーニ ウラカンGT3はなかなかペースを上げられずにいました。ピットインでは特性の違うタイヤに変更を行い、ペースアップを狙いますが、思うようにはいかない時間が過ぎていきます。
これでNo.25 VivaC 86 MCが再びトップを奪取。
これに同じくタイヤ無交換のNo.18 UPGARAGE BANDOH 86が続き、No.3 B-MAX NDDP GT-Rは3番手。ここからNo.3B-MAX NDDP GT-R の猛追が始まります。
まずは3秒先を走行するNo.18 UPGARAGE BANDOH 86との間隔を着実に詰めていき、10周ほどでテール・トゥ・ノーズに持ち込みますが、この後思わぬハプニングによって、このバトルにはピリオドが打たれる事態に。
52周目のターン5、後方から迫って来たGT500クラスのNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rがこの2台のバトルを抜こうとしたところ、No.18 UPGARAGE BANDOH 86と走行ラインが交錯してしまい両車は接触。ともにスピンし、そこに後続車数台も絡んでしまう事となってしまいました。
これでマシンを破損したNo.18 UPGARAGE BANDOH 86はピットに戻りますが、ピットクル―の懸命な修復もかなわず残念ながらこれでレースを終えることになってしまいました。
これで2番手となったNo.3 B-MAX NDDP GT-Rは、トップを快走するNo.25 VivaC 86 MCに照準を定めます。
タイヤ交換も済ませているNo.3 B-MAX NDDP GT-Rは明らかに走行ペースは上回ります。対してNo.25 VivaC 86 MCは思うような速さが無いようにも見えます。
この時、実は燃料ポンプにトラブルが発生し、エンジンが息つく症状に見舞われていました。
しかし、この後に行ったピットでの対処法が吉となり、順位を落とさずピットアウトする事に成功。ラストラップまで追撃の手を緩めなかったNo.3 B-MAX NDDP GT-Rの猛攻をしのぎ、No.25 VivaC 86 MCは辛くも1.189秒差で逃げ切ることに成功しトップでチェッカーを受けゴール。
惜しくもトップを奪い返すには至らなかったNo.3 B-MAX NDDP GT-Rでしたが、その猛チャージぶりはレースを盛り上げたと観客から惜しみない拍手が送られました。
その後方、3位にはこちらもタイヤ無交換を決断したNo.55 ARTA BMW M6 GT3が入りました。
#63ランボルギーニ ウラカンGT3 横溝選手は予選順位と同じ13位でフィニッシュ。厳しいレースとなりました。
このレース結果で、ドライバーズ・ランキングは僅差の状態となり、最後のもてぎ大会は2レースが行われるだけに、タイトル争いはまだまだ予断を許さない状況です。
※写真の無断転載禁止
日時 | 2016年10月8日(予選) | 2016年10月9日(決勝) |
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順位 | 13位 | 13位 |
Time | 1'34.364 | |
Best Lap | 1'35.410 |
11月12日午後、延期となっていた2016 SUPER GT第3戦「MOTEGI GT 250km RACE」の決勝レースがツインリンクもてぎ(栃木県)で行なわれました。3日間で2レース開催となる変則日程で行われた最終ラウンド。
全てのチームがこの2日間に1年間の集大成をぶつけます。
No63 ランボルギーニウラカンGT3の横溝選手は予選18番手からのスタート。
ツインリンクもてぎのコースは相性がいいと言っているだけに追い上げが期待出来ます。
決勝レースは青空が広がり、コースは完全なドライコンディションとなりました。
13時10分にフォーメーションラップが始まり、1周の周回後に決勝レースが始まりました。まずはNo.11 GAINER TANAX AMG GT3が、予選2位のNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMSを引き離します。 その後方、No.31 TOYOTA PRIUS apr GTが3番手に、No.25 VivaC 86 MCが6番手にとそれぞれに1つずつポジションアップ。さらに2つポジションアップしたNo.2 シンティアム・アップル・ロータスまでがトップ10を締め括ってオープニングラップを終えます。
2周目の5コーナー立ち上がりでNo.7 Studie BMW M6と接触したNo.5 マッハ車検 MC86がスピン、ファーストアンダーブリッジ下のコース上にストップ。また90度コーナー先のセカンドアンダーブリッジではNo.55 ARTA BMW M6 GT3がクラッシュし、フロント部分を大きく損傷させてしまいます。この2つのトラブルの処理で、セーフティカーが導入。セーフティカーは7周を走り終えたところで解除となり、レースは再開されました。
再スタートでも11号車が2位以下との差をじわじわと引き離してトップを快走。2番手の21号車には31号車が詰めより、その後方ではNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTにNo.0 GAINER TANAX GT-Rが猛チャージと、2位争いと4位争いがヒートアップしていきます。そして16周目には0号車が61号車をかわして4番手に進出。
16周を過ぎた辺りからルーティンのピットインを開始するチームが出てきます。タイトルの可能性を残しながらも予選で下位に沈んだNo.3 B-MAX NDDP GT-R、No.4 グッドスマイル 初音ミク AMGは早めにルーティンのピットインを終え、後半に追い上げる作戦を取ります。
レースも折り返しが近付いた24周目にはNo.11 GAINER TANAX AMG GT3が、続く25周目にはNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMSがピットイン。ダンロップタイヤを履く2台は、ともにタイヤ無交換でピットタイムを短縮する作戦を選びます。このピット競争では21号車が僅かに早くピットアウト。ここでトップが交代。
これで後半戦はNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMSが逃げ、No.11 GAINER TANAX AMG GT3が追う立場に。 上位陣が全車、ルーティンのピットインを終えた段階で名実ともにトップ2に立った2台だったが、陽射しに照らされたコースは路面温度がどんどんと上昇していきます。
タイヤ交換をして追い上げるNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3はNo.33 Excellence Porscheに猛チャージを受けながらもトップの2台を追い上げます。特に11号車はタイヤが厳しかったようで、41周目の90度コーナーで88号車にかわされると、43周目には33号車にもかわされ4番手まで後退する事に。
その後は88号車と33号車による2番手争いが激化。追う33号車は前半にピットインを引っ張ったため、タイヤは余力が充分で88号車に迫っていきます。
そして49周目の1コーナーでズバッとインを刺して88号車をパス。2位に進出した後はトップを行く21号車に照準を合わせます。しかし、2秒差まで迫るも逆転するには至らず。
なんとか逃げ切ったNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMSが、トップでチェッカーを受け、優勝をもぎ取りました。素晴らしい追い上げを見せ、2位となったNo.33 Excellence Porscheにも熱い声援が贈られました。3位にはNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3が入りました。
横溝選手の乗るNo.63ランボルギーニウラカンGT3は不運にもオーバーテイクした直後にマシーン後方をぶつけられてしまい、エアロを破損。オフィシャルの注意を受け修復を余儀なくされた為に大幅なタイムロスとなってしまいました。
レースに復帰するも22位まで後退していましたがその後、チームメイトのエイドリアン選手が猛プッシュを見せ、14位でフィニッシュ。悔しさを次戦(次の日)の最終戦にぶつける結果となりました。
※写真の無断転載禁止
日時 | 2016年11月12日(予選) | 2016年11月12日(決勝) |
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順位 | 18位 | 14位 |
Time | 1'58.550 | |
Best Lap | 1'50.466 |
前日のレース同様に、好天に恵まれ日差しのあるところでは気温は20度を超え、路面はもちろんドライコンディションです。午前1時30分栃木県警の白バイとパトロールカーに先導されたパレードラップが始まります。最終戦のスタートを任された横溝選手は27番手からのスタートとなります。そのままセーフティカーに引き継がれて1周のフォーメーションラップ終了後、午後1時37分に正式なスタートが切られました。
ポールポジションから飛び出したNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTがそのままトップをキープ。2番手のNo.65 LEON CVSTOS AMG-GTは車体を左右に振って31号車を揺さぶり隙を伺いますが抜くまでには至らず、予選通りのポジションで2コーナーを立ち上がっていきます。3番手も予選通りNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3と続きます。
その後方では波乱が発生していました。アウト側のグリッドに並んでいたNo.9 GULF NAC PORSCHE 911とNo.25 VivaC 86 MCが大きくポジションダウン、逆にNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORTがポジションアップし、トップ3台を追いかける形となりました。
接近戦を展開する上位5台からは少し遅れる形で6番手以下も10台近くが列を成す接近戦となっていました。グループの先頭は、出遅れた9号車から5周目にはNo.18 UPGARAGE BANDOH 86に入れ替わる展開に。
この頃になるとトップを快走する31号車が65号車を引き離し始めます。一方、65号車の背後に迫っていた88号車は7周目のダウンヒルストレートで突然のペースダウン。ドライブシャフトのトラブルによりそのままピットインとなります。
さらにセカンドグループの後方ではタイトル獲得が懸かる25号車が、タイヤ温存の事情もあるのか、なかなかペースを上げられない。No.26 AUDI R8 LMSにかわされた後、後方から追い上げてきていたNo.3 B-MAX NDDP GT-Rから猛チャージを受けることになります。
トップが15周を走っている段階でピットではルーティンピットの準備が始まりあわただしさをみせます。そして、早めのピットインを考えていた2番手の65号車と10番手に落ちていた25号車がピットロードに入って行きます。No.65 LEON CVSTOS AMG-GTはリアタイヤ2本を交換し、No.25 VivaC 86 MCはやはりタイヤ無交換の作戦を選択。
ライバルの半分20秒でピットを終えた25号車は、大きくポジションを上げ、タイトル獲得を狙います。タイヤを替えたためすぐにはペースの上がらない目の前の65号車を、25号車は3コーナーへのアプローチでパスし、先を急いで行きます。
レースは後半に入り、トップを快走していたNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTもルーティンのピットインを行い、トップを維持するためにタイヤ無交換の作戦を選択。VivaC 86 MCとの一騎打ちとなって行きます。ですが、やはり速さとタイヤの耐久性は天秤であり、後半に不安を抱えての実質トップキープの状況です。
24周目以降、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT、No.18 UPGARAGE BANDOH 86、No.4 グッドスマイル 初音ミク AMGとNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMSが次々とピットイン。ポジションは目まぐるしく変更して行きます。
上位陣がルーティンのピットインを終えると、No.31 TOYOTA PRIUS apr GTが依然トップをキープ。そして、何とその後方にはライバルがピットインする間隙を猛プッシュしたNo.25 VivaC 86 MCが迫っていました。ついには34周目のV字コーナーで25号車は31号車をパス。自力タイトルへ王手を掛けてみせます。
その後は31号車も25号車になんとか食いついていくも、その差1~3秒を詰められずプレッシャーを掛けるに留まります。この2台の後方は、8秒ほど間が空き、65号車、No.26 AUDI R8 LMSにはNo.3 B-MAX NDDP GT-RとNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMGの4台が、今年最後の表彰台、最後の一席を巡り激しいバトルを繰り広げます。しかし、ラスト10周の所で3番手を走っていた65号車がスローダウン。そのままピットへ向い戦線を離脱せざるをえない展開となります。
3位争いの状況が変わったことで、26号車、3号車、4号車のバトルはさらにヒートアップを見せますが、ペースの落ちて来た26号車は後退して行きます。
終盤に差し掛かりヒートアップが続く46周目のV字コーナーで3号車、4号車が接触。これでマシンにダメージを負った3号車も脱落。3位争いの結末は残った4号車が開幕戦以来の表彰台を引き寄せる結果となりました。
ラスト5周、やはりタイヤが辛くなって来た25号車の背後には、31号車が最後の意地で迫ってくる。2位で終わっても25号車のタイトルは決まるが、31号車はここで意地を見せて粘りの走りを披露します。結局、0.929秒差で逃げ切ったNo.25 VivaC 86 MCが今季2勝目を上げ、チームに歓喜のダブルチャンピオンをもたらしました。
#63ランボルギーニウラカンGT3は最終戦を16位でフィニッシュ。前戦に続き、悔しい結果となりました。年間を通しBOPに悩まされたシリーズでは有りましたが、ウラカンにはまだ秘めたポテンシャルを感じる 事が出来ました。来シーズンは蓄積したデーターを基に「勝てるマシーン」へとなれる期待を抑えられません。マーキーズが応援する横溝直輝選手の今後の活躍にも注目です。
※写真の無断転載禁止
日時 | 2016年11月13日(予選) | 2016年11月13日(決勝) |
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順位 | 27位 | 16位 |
Time | 1'49.539 | |
Best Lap | 1'51.325 |
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レースを終えて
今年はディレクション108レーシングからランボルギーニの最新スペックのウラカンGT3で参戦いたします。 チームメイトはランボルギーニ本社のファクトリードライバーとして派遣されたエイドリアン・ザウグ選手です。 今年はランボルギーニのナンバーワンチームを意味するカーナンバー「63」を背負っての参戦となります。ランボルギーニ本社から エンジニア、ドライバー、メカニックが派遣され、イタリアと日本のコラボチームが誕生いたしました。ここまでランボルギーニ本社が本腰を上げて、 スーパーGTに参戦する事は初めてですし、このチームに指名された事を非常に嬉しく思っております。
今回は開幕戦前のアクシデントの影響でトラブルが多発してしまい、本来の私たちのパフォーマンスを発揮する事が出来ませんでした。 しかし、次回の富士ラウンドまでにはマシンも復活しますし、ランボルギーニ本社も今回のレースの結果を受けて、 長い富士の500キロのレースに向けてセッティング等、色々とサポートして頂いているので、きっとみなさんに喜んで頂けるような戦いが出来ると思います。
今年から再び、スーパーGTレースの後に私のレースレポートをこのページにて掲載して頂く事になりました。 毎レース、毎レース、皆様に楽しんで頂けるような内容をアップしていきたいと思っておりますので、今年も応援よろしくお願いいたします。