マクラーレン ラインナップ
マクラーレン概要
80年代後半~90年代のF1、アイルトン・セナの乗るマルボロカラーのホンダ・マクラーレンが残した輝かしい実績は日本国内でも非常に有名です。2019年最近のマクラーレンのF1部門はあまり良い結果を残せていませんが、マクラーレンは歴史あるコンストラクターです。
そんなレーシングチーム「マクラーレン」の技術をフィードバックして開発されたスーパーカーが市販車部門マクラーレン・オートモーティブから販売されています。古くは1994年に「マクラーレンF1」が発売され、1億円を超えるという価格や、「重量配分を考慮し運転席が中央配置」、リセール禁止など特別要素も相まって非常にプレミアムなスーパーカーとして注目を集めました。マクラーレンF1は話題性だけではなくル・マンや全日本GT選手権レースでも出走し優勝するなど名車として記憶にも記録にも刻まれています。
マクラーレン MP4-12C
2011年に発表された実質的な市販車部門の初代にあたるモデルがMP4-12Cです。
コンストラクターとしての実績、テクノロジー、エンジニアリング、デザイン、そしてインスピレーションが形になったロードゴーイングカーです。
メルセデスベンツ/AMGとの共同開発でマクラーレンSLRもあり、エンジンは当初AMG製とアナウンスされていましたが提携解消により英国大手産業機械メーカー リカルドとの共同開発によるエンジンが搭載されています。
570S/540C/570GT/600LT
マクラーレンの市販車部門、エントリーモデルに当たるのが570S/540C/570GTです。
特徴のひとつにどのモデルもボディフレームにカーボンファイバーが用いられており、軽さと強靭さを併せ持っています。
エンジンもマクラーレンの他モデルと同じくMP4-12C由来の自社開発V型8気筒ツインターボの改良型を搭載し、7速のデュアルクラッチシステムを組み合わせています。
シャープなエクステリアデザインからドアは上部に跳ね上げるバタフライドアになっておりスーパーカーらしいギミックも盛り込まれています。
570Sから出力を抑えたエントリーモデル540C、さらにエンジンフード部にツーリングデッキとよばれるラゲッジスペースが追加された570GTがあります。
2019年、570Sをベースに出力が高められた600LTが登場しています。
675LT/650S/720S
675LT/650Sは、3799ccV型8気筒ツインターボエンジンを搭載したマクラーレンのプレミアムスーパーカーです。
675LTの名前は名車マクラーレンF1GTRロングテールから取られています。ボディは他モデルと同じくカーボンファイバーを使用し、徹底した軽量化により従来モデルよりダウンフォースを40%以上も向上させたとのことです。
650Sは後述のP1の下位グレードの位置づけではありましたが、P1の生産が終了しトップモデルになりました。
2017年~650Sから720Sに後継され出力もさらに向上しました。720Sのデザインはホオジロサメからインスピレーションを受けているそうです。
P1
サーキットからロードまで驚愕のスピードを持ちながら日常生活まで満足のいく車を目指し開発されたのがP1(ポジションワンの略)です。
カーボンモノコックフレームに最高出力916馬力を誇るミッドマウントのV8 ツインターボエンジンを搭載し、エンジンもマクラーレン開発です。
F1のKERSに似た回生システム(※2009年から導入されたブレーキ時の熱エネルギーを回収し加速時のホイール駆動に利用する機構)IPASも搭載されています。