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ジャガーEtype電気自動車化のニュース
ジャガーカーズは9月7日、英国ロンドンで開幕した「Tech Fest 2017」において、ジャガー『Eタイプ・ゼロ』を初公開した。
同車は、ジャガーの名車として知られる『Eタイプ』に、最新のEVパワートレインを搭載したワンオフモデル。「世界で最も美しいEV」を目標に開発された。
欧州車をはじめ、EV(電気自動車)の波が来ています。
日本では2000年以降、TOYOTAの電気とガソリンのハイブリッド車が新たな市場を作り人気を獲得しましたが、開発にやや遅れを取った海外メーカーはハイブリッドだけではなくEVを選択したようです。
ジャガー・ランドローバーも全車種電動化 20年から
【フランクフルト=深尾幸生】英ジャガー・ランドローバー(JLR)は7日、2020年以降に発売するすべての車種を電気自動車(EV)などの電動車両にすると発表した。地元の英国は40年までにガソリンやディーゼルなどの内燃エンジンだけを搭載する自動車の販売を禁止する。JLRは現在EVを販売していないが、一気に電動化にカジを切る。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ07HRB_X00C17A9000000/
日本でも日産がEVに力を入れ各車EV開発をすすめています。
※三菱は先行していましたが、日産との提携になりました。
ここで各車EVの開発状況を調べてみました。
- テスラ
- TOYOTA ハイブリッド/FCV
- メルセデスベンツ 電気自動車
- BMW 電気自動車
- ポルシェ 電気自動車
- ジャガー 電気自動車
- フェラーリ ハイブリッド
- ベントレー 電気自動車
- 日産 電気自動車
- ホンダ FCV/ハイブリッド
- ボルボ 電気自動車
- マイナーな新興メーカー
1.テスラ
まずはこのメーカー抜きにはEVムーブメントは語れません。
起業家イーロン・マスク氏がCEOを務める米国テスラモータースは多くの話題とともに現在のEVの潮流を生み出した張本人と言えると思います。
EV自体は戦前から発明されていたようですが、環境問題やITの革新から自動車業界に新たな動きがでてきました。
英国ロータスのキットをベースとした「テスラロードスター」を皮切りに量産モデル「モデルS」、初のSUV「モデルX」、そしてコンパクトカー「モデル3」を市場に送り出しています。
さらにサイバートラックの発表、モデルYの投入、ロードスターのモデルチェンジと大規模工場の新設と共に歩みを続けています。
テスラ、「モデル3」30台を初納入 事前予約は50万台超
納入に当たりカリフォルニア州フリーモントの工場で開いたイベントで、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は「モデル3」の事前予約が50万台を超えていると明らかにした。
https://jp.reuters.com/article/tesla-model-3-idJPKBN1AF0XU
EVの現在のデメリットは何といっても充電ステーションが少ない点、充電に時間がかかる点ですが、それを上回る支持を獲得しているのも、テスラが持つ革新性、そしてデザイン性が評価されているのではないでしょうか。
2.TOYOTA ハイブリッド/FCV
ハイブリッド車プリウスは、米国でも成功し、一時はセレブのステータスカーになっていました。
日本の公道で見ない日はないほど多く普及しています。
そんなプリウスは電気とガソリンを動力に、低速時や加速時には電気を使用し、通常走行時やブレーキの時に発生する回生力を電池に充電するなど非常に高度な技術が盛り込まれています。
現在、TOYOTAではEV専門の自動車は発売されておらず、動力はモーターの燃料電池自動車ミライが発売されています。
マツダとデンソー、トヨタ自動車は2017年9月28日、電気自動車(EV)の基本構想に関する技術の共同開発を行う新会社を設立すると発表した。2017年8月にトヨタ自動車とマツダが発表した資本業務提携の一環となる取り組みだ。
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1709/29/news035.html
今後、世界のトヨタがどんな車種を展開するのか楽しみなところではあります。
3.メルセデスベンツ 電気自動車
欧州を代表する、自動車の元祖メルセデスベンツは環境性能においてクリーンディーゼルの開発を進めてきました。
各モデル多くのラインナップを揃えているのですが、VWの燃費値改ざん事件が発覚しクリーンディーゼル事態に疑いの目が向けられるようになりました。
メルセデスベンツでは、VW程の事件にはなっていませんがEVの潮流から各車種でEVモデルを揃えることを発表しました。
■メルセデス・ベンツが新ブランド「EQ」を立ち上げ!EVでHV車やディーゼル車と価格も同等の計画
以前のコンセプトカーではGクラスのコンセプト・・・という物がありましたが、今後本当に発売されるのかはまだわかりません。
未来的なコンセプトカー EQ Avator Concept
新Gクラス?
4.BMW 電気自動車
弊社にご来店いただくお客様にもファンが多いBMWですが、やはりBMWと言えば走るセダンがメインのブランドです。
そんなBMWも昨今はメルセデスベンツのようにコンパクトな車種を展開し、ついには電気自動車のiシリーズが展開されるに至りました。
i8、i3を始めカラーリングやデザインから先進性を感じるモデルをすでに販売しています。
プラグインにより給電します。
5.ポルシェ 電気自動車
各車に遅れぬようにハイブリッド車、しかもプラグインハイブリッドを展開しています。
ブランドを象徴するスーパーカーモデル918という車種を918台限定で発売されました。
その価格はなんと9635万円!
現在では主力のカイエンにもプラグインハイブリッドモデルが展開され着々と電化しています。
ポルシェのEVスーパーカー 918 詳細
http://jp.autoblog.com/2014/02/08/2015-porsche-918-spyder-review-first-drive-video/
2020~には電気自動車タイカンが日本でも発売されました。
6.ジャガー 電気自動車
冒頭のニュースでもあるようにジャガーは内燃機関の開発を辞め今後はEV開発にシフトするという発表をしました。
ジャガーと言えば、オールアルミフレームですが、電池の重さと相まってどうなるのか楽しみではあります。
コンセプトモデルによるとフラッグシップのXJからではなく最初はコンパクトカーやSUVからの展開になりそうです。
コンセプトカー I-PACE
スーパーカーから入ったBMWやポルシェとは違い各車展開のしかたもそれぞれでおもしろいですね!
7.フェラーリ 電気自動車
スーパーカーの代名詞フェラーリでもEV化の波は避けることができないようです。
2009からF1の世界でも回生システムが導入され、ガソリンだけではなく電化されています。
2014にはE1(フォーミュラE)というカテゴリーも新設されました。(※フェラーリは参戦していません)
フェラーリではスペシャル限定モデル「ラ フェラーリ」が発売されています。
スペシャルモデル ラ・フェラーリ
なんとフェラーリ初のハイブリッド!
8.ベントレー 電気自動車
ベントレーモーターズは、ジュネーブモーターショー2017において、ラグジュアリーセグメントの電気自動車を提案するコンセプトカー、「EXP 12 Speed 6e」を発表した。
http://jp.autoblog.com/2017/03/07/exp-12-speed-6e/
ベントレーもEVに参入しています。今やブランドアイコンとなったコンチネンタルGTをベースにしている車両の様です。
ベントレーらしいゴージャスな内装です。
9.日産 電気自動車
フルモデルチェンジされたリーフが2017年発表になりました。
ガソリンを使用し発電する「e-POWER」を搭載したリーフも記憶に新しいところです。
充電ステーションのデメリットを補う電気自動車として他メーカーに先駆け発売した日産の動向も日本勢として注目ですが、121万台リコールの件が気がかりです・・・。
2022年4月EV車アリア 789台を販売して第38位に入った。
https://www.autocar.jp/post/817415
10.ホンダ 燃料電池/ハイブリッド
上記で触れたトヨタの燃料電池車のミライの前に、実は製品化していたのはホンダでした。
2015年、コンセプトカーとして発表されたFCXクラリティは一部の官公庁、自治体、法人に向けたリース販売で展開されていました。(2016年3月終了)
電気自動車はホンダeが発売されていますが苦戦しているようです。半導体不足に次ぎ物価高ではありますが円安もあり今後輸出で太刀打ちできるのか期待されます。
https://bestcarweb.jp/feature/column/420124
新型和製フェラーリ(?) NSX
現在は新しくハイブリッドとして生まれ変わったNSXが異彩を放っています。
11.ボルボ 電気自動車
中国吉利(ジーリー)自動車傘下となっている、スウェーデンのボルボは2017年7月「全車種EVシフト」を発表しました。
他の欧州メーカーと同じくPHV車を開発しており、布石はあったものの中国資本の動向も見逃せません。
内燃機関からEVへの移行は自動車のモジュール化が進み、多様なメーカーが参入しやすいと言われています。
多数の自動車メーカーが存在する中国で今後開発されるEVも見逃せない分野になると思われます。
マイナーなEVメーカーも調べてみました
電気自動車 カルマ
当初はテスラのライバルになるかもしれないと目されていたフィスカーオートモーティブ。
bmwの元デザイナー ヘンリック・フィスカーがアストンマーチンから独立し立ち上げましたがA123製電池の不具合が発生し「全車リコール」の憂き目にあい会社も倒産してしまいました。
現在は香港の投資会社と共にカルマ オートモーティブに生まれ変わりました。
BMWを彷彿とさせるフロントグリルとなんと屋根にはソーラーパネルを設置しているそうです。
公式サイト:https://www.karmaautomotive.com/
電気自動車 ファラデーフューチャー
米国の新興電気自動車(EV)メーカーとして設立されたファラデー・フューチャーの開発計画は、当初から大袈裟に作り込まれた大河ドラマのようだった。EV市場を独占するテスラに立ち向かう新興企業。
http://jp.autoblog.com/2017/01/05/faraday-future-ff91-production-species-ev/
いかにもという未来的なフォルムが新しい時代を感じさせる、EVで量産化を目指す新興企業がファラデーフューチャーです。
テスラと同じく新興企業ならでは、多くの問題は抱えつつもチャレンジ性があります。
なんと価格は約2350万円からとのこと。日本の公道でお目にかかる日が来るのでしょうか。
電気自動車 Lucid Motors
米シリコンバレーの電気自動車(EV)ベンチャーであるLucid Motors社は2017年3月15日、同社初の製品となる高級EVセダン「Lucid Air」の価格を発表した。7500ドルの連邦税控除後の価格は5万2500ドル(1ドル=113.5円換算で約595万円)からとなる。
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/031606774/
初のモデル「Air」はファラデーフューチャーの「FF91」よりお安い600万円ほど・・・だそうです。
こちらも非常に未来的なデザインとなっています。
動画
http://www.carscoops.com/2016/12/lucid-motors-reimagines-pop-up.html
公式サイト:https://lucidmotors.com/
電気自動車 Lordstown Motors
2018年設立。
GMのローズタウン工場からピックアップトラックEVメーカーとして始まったローズタウン。
見通しが甘いという指摘もありやや暗雲が立ち込める中計画では2022年生産開始とのこと。
https://www.lordstownmotors.com/
GLM
EV開発は大手メーカーや、外国勢だけではありません。
日本にもGLMというEVベンチャーがあります。
京都大学内に所在があり、周辺にはバッテリーの大手「GSユアサバッテリー」の工場があるなど、立地にも理由があるそうです。
現在のリチウムイオンバッテリーはスマホやパソコンに使用されている技術と基本的には同じであり、容量を増やしたり、数を増やし電流を制御し使用しています。
今後、技術革新により電解液のゲル化や個体電池の開発が進められているそうです。
GLMのボディは国産コンストラクター「トミーカイラ」を使用し、ランボルギーニ的なスーパーカーのようなデザインが見て取れます。
日本のメーカーとしてがんばってもらいたいところです。
2020追記 リヴィアン オートモービル
アマゾンと共同開発するEVメーカー リヴィアン・オートモーティブ。
2009年に設立され、EVピックアップをアマゾンとともに開発し10万台の納車が決まっているそうです。
アマゾン アレクサを搭載し専用のデリバリーシステムをもち、家電と同じように車とネットをつなぐそうです。
2019年11月にはテスラから近未来的なフォルムのサイバートラックが発表になり受注を開始しましたが、リヴィアンの方が地に足をついた感じがします。
ソニーも電気自動車をつくる時代に
ソニーのEV試作車、日米欧で公道実験 SUVも視野(日経新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61967170X20C20A7TJ1000/
国際的な家電見本市CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)にて2020年、なんとソニーが電気自動車を展示しました。
販売するのではなく自社のセンサーなどを使用し将来を提示した展示物ではありますが、日本のみならず世界に衝撃を与えました。
アウトモビリ・ピニンファリーナ バッティスタ
■ピニンファリーナのハイパーEV「バッティスタ」が日本上陸
アウトモビリ・ピニンファリーナのハイパーEV「ピニンファリーナ・バッティスタ」の日本国内における販売を手がけるSKYグループは2019年12月3日、同モデルを東京都内で披露した。
限定150台で2020年内に納車
ピニンファリーナ・バッティスタは、2019年3月のジュネーブモーターショーで世界初公開された、ハイパーEV。イタリアのカロッツェリア、ピニンファリーナの新ブランドとしてインドの大手自動車メーカーであるマヒンドラ・マヒンドラが立ち上げた、アウトモビリ・ピニンファリーナが開発した。
https://www.webcg.net/articles/-/42031
イタリア&インドという組み合わせからEVに参入するスーパーカー。
2020年納車という事ですが、ちゃんと開発され日本の公道で見る日が来るのでしょうか?
https://automobili-pininfarina.com/
中国勢 NIO
2035年までにガソリン車全廃をかかげ国策と言われるほど、電気自動車の普及を後押ししている中国。
その中国のテスラとも目される「NIO」。2020株価も上り調子です。
ランボルギーニウルスのようなSUVにゲームに出てくるようなスポーツタイプが特徴的です。
他にもシャオペンや超小型低価格のEV宏光(ホングァン)を生産する五菱(ウーリン)、カンディテクノロジー、Li Auto、ドイツ語のような中国企業ウェルトマイスターなど様々な新興メーカーがあります。
EV(電気自動車)の歴史
内燃機関も当初はガソリンではなくアルコールでした。
量産体制を確立したフォードのタイプTもガソリンとアルコールの使用ができました。
電気自動車も蒸気機関、内燃機関と共に開発されており、一時は公共機関の動力として普及しはじめていたようです。
内燃機関の技術革新や電気インフラの不備から結局電気自動車は普及されませんでしたが、現在ではガソリンは環境負荷や価格相場に翻弄される面があります。
アルコールも同じく、穀物危機を引き起こしました。
EVも電池を製造するときにも、処分するときにも環境負荷がかかる面もありますが、先進的なイメージと共に電化の波が止まりそうにありません。
低速からの加速力が優れているEVですが、電池を多く積むほど重量もかさむのもEVのデメリットです。
シャーシを始めプラットフォームを製造してきた既存の自動車メーカーは、新興メーカーより先行している面もあります。
充電ステーションだけでなく、扱いが難しいリチウム電池の性質もネックであります。
TOKYO モーターショー2017
国産車がメインですが、東京モーターショーもEVがメインになるのでしょうか。
http://www.tokyo-motorshow.com/
課題も多いEVですので、まだまだガソリン自動車が一般的と思いますが・・・弊社でもEVの情報は今後も追って行こうと思っています!
ぜひ、弊社の在庫を随時チェックしていってください!
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