フェラーリ 整備
いつもマリオットマーキーズ整備ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回はフェラーリのV12モデル F12ベルリネッタの法定12ヶ月点検(1年点検)のご依頼です。
他の箇所の依頼は特に御座いませんでしたがしっかりと点検させていただきます。
まずは灯火のチェックを行います。
問題なければエンジンルームの点検を行います。
ベルリネッタの長いボンネットを開けると、そこにはV12エンジンが載っています。
片側6気筒のエンジンなのでエンジン本体の全長がかなり長く、大きいです。エキゾーストサウンドもフェラーリらしい音が出ています。
こちらの車両ではエンジンルームもかなり綺麗な車両でしたので特に問題はありませんでした。
リフトアップし、下回りの点検を行います。
下を覗くと左フロント側から何かのオイルが垂れていました。
さらに見ていくとステアリングラックブーツが裂け、中からパワーステアリングオイルが漏れていました。
オイル漏れの原因がわかったので他の点検を進めていきます。
他にはラジエーターに刺さるホースから水漏れ跡がありました。
その他下回りの点検を行い特に問題はないので今回は消耗品の交換、ステアリングラック交換、水漏れ修理をご提案し御了承を頂き作業に入ります。
まずはステアリングラック交換を行います。アンダーカバーを外しステアリングラックに接続されるパイプなどを外していきます。
タイロッドエンドとナックルを切り離しステアリングラックを外します。
新品のステアリングラックを取り付け、冷却水周りの作業に移ります。
両方の作業が終わったので冷却水、パワステオイル等を補充し、エンジンを始動してエア抜き作業を行います。
最後に各部リークテスト、ラック交換をしたのでトー調整を行い作業完了になります。
今回のフェラーリF12でのステアリングラックからオイル漏れはなかなか珍しいものでした。
マリオットマーキーズでは他であまり事例の無い作業も行なっておりますので、何かお車の事でお困りの際はまずご相談ください。
フェラーリメンテナンス専門サイト
https://www.ferrari-marquis.com/
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